雨の日には雨の中を歩く
2015年07月7日
年々時の過ぎゆくのを早く感じているが、今年も案の定である。今年もはや半年が過ぎようとしている。誰もが自明の理として、時間は男にも女にも、老いたる者にも若き者にも、また富めるに者も貧する者にも等しく平等に与えられていることはよくよく知っている。にもかかわらずである。人は何故に年を重ねるごとに時の過ぎゆくスピードを早く感ずるのだろうか。あたかも5歳には時速5キロ、30歳には時速30キロ、60歳には時速60キロと、年齢が時の過ぎゆく速度(時速)を示すかのように。
ある老人に言わせれば、「一日は長いと感じるけど、一週間は短くてその間のことを何も覚えていない」とも。何となく実感できる年齢に自分がなっていることに気づかされる。そんな日々の過ぎゆく中で、掛け替えのない時間を悔いのない生き様、充実した人生にするためにはと考えたことのない人はいないだろう。
私は思っている。急がず、騒がず、イラつかず、怒ることもなしに自分らしくあること、すべてを受け入れ、共有し、許し、認め合うことが先ずは丁寧に、豊かに、自分らしく時を咀嚼する基本スタンスではないかと。私たちの周りは姦しく、きな臭い。静かに深く潜行しながらも、時の流れをしなやかにまたしたたかに受け止め、人生という時模様を織りなしていきたいものである。
折しも、時節は梅雨のさ中である。
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