新緑が美しい季節になったが
2021年04月29日
今年もまた、温暖化の加速的に進む中で桜の開花が始まった。何時頃からであったのか、かなり以前の様な気もするし、つい最近の様な気もする。自宅の近くの桜祭り(5kmにわたって片側1車線の道路の歩道には屋台が出て、1500本と言われる桜がトンネルを作る/日本花の道路百選にも選ばれている)は例年4月の第一週目の週末であったし、その時期は今も何故か変わっていない。しかし、その頃に桜が咲いていることはこのところ久しくない。今年も3月の20日過ぎに満開を迎えた。2週間以上早まっているわけだ。そして、今はもちろん桜もすっかり散っていて、大地の木々は鮮やかな新緑に覆われている。あたかも人間界の悲哀や苦悩や慟哭の叫びやざわめきを心静かに愉し、癒すかの様である。
こうして、人類は毎年毎年残念ながら避けることのできない辛いこと、悲しいこと、怒れることなどを大地を覆う命の源とも言えるこの新緑に知らず知らずのうちにresetしてもらっているかの様に感ずるのは私だけだろうか。例えば緑色は赤色とか黄色とは異なり生命、希望、未来に繋がるようなイメージの色だろうか。
輝きを増す春の日差しの煌めき、その輝きに温められた大地の火照りを運ぶ風に揺れて踊るあの草木の中に、我々は変わらぬ大地の不動の姿に触れ、安心と希望の気持ちを自らの心の内に呼び起こしているのかもしれないなと思う。
世の中のこの尽きないざわめきのなかで、今はあのむせかえる様な新緑に向かって深く呼吸をしてみようか。そしてみんな! 元気か! 俺は元気だぞ! と叫んでみようか。 God bless you !
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