新緑が目に鮮やかな候
2014年05月22日
暖かな春の日差しもいつしか初夏の陽気になり、最低気温も10度半ばとなっている。暑くもなく、寒くもない我田引水かもしれないが人類にとっては心地易く、過ごしやすい陽気になっている。周りの風景も、行きとし生きる諸々の生物がまさにわが世の春を名実ともに謳歌しているかのようである。もちろんもう少し丁寧に生きざまを見てみれば、そこにはさまざまな生の営みが、美しいだけでは済まされない目を背けたくなるような営みがあるのだろうけど。いやきっとあるに違いない。でもそんな悲喜こもごもの生き様模様も今はあの新緑の柔らかな光の中に包まれるように穏やかで、優しいなと感じる。
間違いなく、この後にはあのじりじりと生き物にとっては踏絵のような焼きつく太陽が今か今かといきり立って出番を待っているのだろうから、今はしばしこの優しい光の中に身を沈めていよう。いま我が体内のミトコンドリヤが外気の新緑と同期・同調しているような気すらする。
願わくば、この新緑の恩恵があまねく大地を覆い尽くさんことを! 合掌
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