季節が駆け足で巡って来ている
2016年05月26日
五月が足早に過ぎようとしている。すでに一日の最高気温30度以上という真夏日が記録を更新しようとしている。このまま行ったら夏本番にはどうなるんだろうかと心配でもある。外遊びだけでなく、室内での活動にも熱中症対策が欠かせない。もちろん、この時期は梅雨を控えていることもあって、食中毒も注意事項の一つとなっている。更には最近は蚊が媒介するデング熱に関する注意喚起の呼びかけが行政所管からも配信されてきている。
一方、目を転ずれば伊勢志摩サミットが26日、27日と開催され東京都内も毎日警察による警備が過剰なまでに日常化している。この時世で先進7か国だけでこの地球上の課題が解決できるのだろうか。やらないよりは良いとしても、もっと優先度の高い事案もあるだろうにね。それにしても、オバマ大統領の広島訪問は今回の最大の成果だろうな。
この間の、国際情勢もさることながら本務の発達支援関連についても、第190通常国会の今月末の閉会を目前に、障害者総合支援法とそれに関係する児童福祉法の一部見直し改正案が上程され、25日に参議院本会議で採択された。古今東西、人類史上未だかって制度施策で百点満点のものなど無いであろうから、暫時丁寧に加筆修正を加える継続的な関係者の努力が不可欠である。
たまたま今月の10日に衆議院社会労働委員会で参考人としてこれらの見直し法案について参考人として意見を述べる機会を得た。限られた時間の中ではあるとしても、発達支援を巡る課題について国会の場で意見を述べることは私の知る限り初めての事ではないだろうか。子ども関係者として、大いにこのことの成果、今後の各論的な議論の進捗を期待したいものだ。
因みに当日は7ぺージの資料を提出しながらであったが、他の参考人の意見内容との前後関係もあり、1)事務量の増大により発達支援現場が疲弊している、2)障害児支援事業所・専門相談員の量的・質的確保の必要性、3)インクルーシブな子ども環境の拡大には保育所等訪問支援事業の充実拡大が不可欠、4)放課後等デイサービスでの保護者支援の立場と発達支援の立場のネグレクトまがいの混乱事態の解決と家族支援の重要性、5)日額性での支援サービスの量と質の維持の困難さ、6)一般子ども施策での要支援児をネグレクト状態にしない などについて訴えることができた。
結論的には、少しでも改良、改善と思われる施策は躊躇することなく押し進めるべし!を訴えた。
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