夏季セミナ-のこと
2009年08月10日
今年は例年になく梅雨空が続いている。気象庁の東京地方の梅雨明け宣言はむしろ例年より10日前後早く出たのにである。そんな雨模様の蒸し暑い8月2日から4日まで学園が創立以来30年以上続けている夏季セミナー,「発達が気になる子どもの育ちを考えるー支援をつなぐ,世界をつなぐー」を今年は浜離宮・朝日ホ-ルで開催した。しかし今後もこうした活動を継続させるべきかどうかについてはあれこれ迷う事久しい。厳しいこの業界の財政運営状況,多様化し氾濫する研修情報,新制度下での現場人間の精神的なゆとりのなさ等々を考え,また一方では複雑化しハイレベル化するニ-ズ状況と支援者側の質的な低下傾向,そうした中での発達支援事業の今後の存続の必要性を痛感したりなどと二つの思いの間を揺れ動いているからである。
確かに,かつてのどの時代よりも大きく激しく揺れ動く社会状況であってみれば,子どもの健やかな育ち・暮らしを願う私たち自身が,今発達支援のプロフェッショナルとして考え取り組まなければならないこと,知っていなければいけないこと,出来なければいけないこと,主張しなければいけないことはより多くあるのではないだろうか。
付け焼き刃的なハウツ-ものに右往左往するのではなく,私たちの日常の実践とかそのスタンスに常に確かな拠り所となるような視点,フィロソフィを未だ見いだし得ていないのだが・・・。
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