今年の梅雨時に思うこと
2018年06月20日
内外のニュースが姦しい。米朝首脳会談、サッカー・ワールドカップなどなど。国内では加計学園や森友学園問題の不全状態や新幹線での殺傷事件などなど。昔から愚民政策の基本は国民を3S漬け(Sport・Screen・Scandal/Sex)にすることと言われているが、今日の我が国の状況はどうであろうか? 諦観か憤怒か無視か絶望か、それとも・・・。
いずれにせよ、人間が限りなく進化し、未来が明るいという予感はなかなか持てる状況下にはなさそうだ。
とりわけ、最近目黒区で起きていた「5歳児虐待死事件」。被害者である彼女がしたためた「もうおねがい。ゆるしてください」とつづられたノート、涙なしには読めない。年間に全国の児童相談所が扱った児童虐待事件が12万件以上になる社会、毎日どこかで300人以上が被害にあっている。自爆テロ、内線などどころではない。
繁栄と文明を声高に叫ぶ為政者の声とは裏腹に、我が国がもっと貧しく、生き難い時代でも、これほどまでに残虐な社会現象があっただろうか。
何かが違う、どこかがずれている、何かが足りない。そのずれの最たるものが、あの5歳児のノートにつづられた言葉であり、やりきれなさを感じさせるあの叫びでは。児童相談所を増やせ!児童相談員を増やそう!と声高に叫ぶ社会の感覚ではないだろうか。翻って、我々の活動はだいじょうぶであろうか。
今一度、彼女たちの冥福を心から祈りつつ、足元を見つめたい。 合掌!!
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