ハイドリッヒ神父記念館の落成に期するもの
2003年05月1日
21世紀という新しいミレニアムの幕開けと共に世の中のさまざまな分野で基礎的な構造改革が姦しく動き始めました。それは戦後社会の仕組みやパラダイムをコペルニックス的に転換しようというものです。物中心から人間中心に、強者中心から強者と弱者の共生へ、one for themから they for oneへ、well havingからwell beingへなどその視点の意義は大きく、その理念の活着と日常生活への具体化が期待されるところです。しかしそうした視点を半世紀近く前に、すでにこの足立の地でいち早く実践に繋げた人が社会福祉法人からしだねの創設者でありイエズス会士、ペトロ・ハイドリッヒ神父その人なのです。 例え小さな存在であったとしても、それぞれに掛け替えのない命として尊重され、有用感を実感しながら自己実現をめざして生きることが当然のこととして保障されなければならないとして、その支援のために戦い続けた人であり、その情熱はキリストの愛の実践、証として精力的に展開され、その成果は我が国の発達支援とか療育の草分けとして大きな第一歩となりました。その後、残された私たちはその遺志を受け継ぎ、それをこの地によく根付かせんと啓蒙活動や発達支援活動する過程の中で、本館の建設の必要性を痛感して来ました。おかげさまでこの度、ここにその使命を理解し協力を惜しまない多くの方々のご支援を得て2003年5月17日に竣工の日を迎えることができました。ありがとうございました。
この新館が主の加護の下に「からしだね」として、また「地の塩」としてさらなる使命を果たしていくことができますように職員と共に決意しております。
GOD BLESS Umeda-Akebono Gakuen !
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