ティームアプローチの困難さの原因は
2013年07月20日
子どもの育ち・学び・暮らしとか子育ての支援は、子ども自身への直接的な働きかけとしての「発達支援」、子どもの命を含めた育ちを支えている母親を中心 とする「家族支援」、家族の地域での暮らしを支援する「地域生活支援」という、ある意味3層構造からなるそれらの有機的な関連性の中での総合的な寄り添い 支援活動である。
当然のことながら、日々の暮らし全体を視野に入れながらの支援となれば、その範囲は広く、一個人、一職種、一機関では完結しえ ない。畢竟、「子ども」とか「家族」をキーワードとしての各種専門家による学際的なティームアプローチ、さらには地域の関係機関とのnet- workingとかknot-workingが不可欠である。
にもかかわらず、これらの活動が限りなく困難で、これを効果的に機能させている現場は限りなく稀である。その背景にはいくつかの原因がある。
?官尊民卑的な世俗の迷信じみた偏見
?前例主義的な慣例慣行での組織全体の横並び平均値主義
?資格主義の中で、国家資格と民間資格との上下意識
?経験主義的な現場でのキャリヤ偏重
?重厚長大主義的な価値観が蔓延する中で、大きすぎて硬直化気味の組織
?会議等での発言の等価主義が根付いていない
?医療関係職養成課程で医療モデルから社会・生活モデルへの認識とそれに基づくカリキュラムのシフトが出来ていない
?各種多様性に関する受容能力の欠如からの過剰不安
?行政の縦割り主義や縄張り意識過多やメンツ主義 etc.
少子化傾向が進行する中で、言語すら多様化する中でのコミュニケーションが求められてくるかもしれないというのに、せめて同一言語でのコミュニケーションくらいはスムースにできたいねえ。
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