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NHK「村田幸子の介護ネット」インタビュの回答から



2002年09月1日

Q1:今回の支援費制度をどのように受け止めているのか?
 今回の措置から利用契約へという戦後の社会福祉制度を大きく転換する支援費制度の導入については障害のある方達,特に知的障害児(者)へのの日常的な支援を行っている関係者として理念的には大きな期待をもち,今回の改革をある意味では遅きに失したとすら感じています。その一方ではこの改革で本当に地域の中で彼らが安心して,安全の内に健やかな日々,自己実現を図る生活ができるのか,たくさんの不安や心配があります。その意味では期待と不安が相半ばと言ったところです。

<肯定的側面>
地球的規模でノ-マライゼ-ション理念が広がる中で,従来の障害児者の育ちとか人生とか生活を行政からの措置という一方的な処分という手法による,施設という隔離された場でのあてがわれた生活とか人生が人権という視点から大きく外れていること,社会の仕組みや経済状況の変化,ライフスタイルや価値観の変化などからいままでの制度が齟齬を来してきていることは関係者のコンセンサスでもあった。今回の改革はそのような状況の中で,障害児(者)が主体性とか利用者中心とかという今日的視点からあらためてさまざまな課題を抱えていながらも地域の中で自分らしく主体的に生きるためのあり方,暮らし方を彼らの願いや思いに近いところで支えようとする制度であり仕組みであろうと期待している。
すなわち福祉サ-ビスの対象者から福祉サ-ビスの主体的な利用者へというコペルニックス的な視点・発想の転換である。

<不安点>
①地域での暮らしを支える人的・物的資源,基盤整備の不足。
②地域での暮らしを支える所得が年金や授産工賃だけでは不十分である。
③利用契約の際の圧倒的情報の非対称性の中で公正公平な契約ができるのか。(リスクマネジメント)
④利用者負担と事務量の煩雑さ
⑤障害程度区分の判定事務の妥当性・信頼性
⑥障害やその程度,施設種別ではなく一人ひとりの生活上のニ-ズに着目した属人主義であるべきなのに
⑨地域移行を推進する機関へのインセンティブをつける必要性がある。
⑩ケアマネジメント手法がライフステ-ジ,地域,種別を越えて適用でるのか。etc.

Q2:どのようなサ-ビスを考えているのか?
 知的障害児(者)を支援する活動団体として100年を越える歴史を持っているが,彼らが地域の中でもっと自由に主体的な暮らしを安全で安心の内に展開するためには地域にに多種多様な生活・日中活動・相談などの場が必要であろうし,また彼らのことをよく理解する,彼らからも信頼された支援者・ヘルパ-の存在が不可欠であろう。その意味で今までに培ってきたノウハウと資源を提供し,彼らがいつでもどこでも必要なサ-ビスが必要なだけ利用でき,安心して暮らせるためのハ-ド・ソフト両面での拠点になっていきたい。(入所・グル-プホ-ム・生活寮・短期入所・デイサ-ビス・通所作業所・レスパイト・ホ-ムヘルプサ-ビス・ガイドヘルプサ-ビス・ボランティア養成・相談情報提供事業など)

Q3:準備状況,或いは今抱えている問題
今までの措置費制度に依存した受け身的体質からの脱却のための組織や人材や機能などの見直しをそれぞれの施設の歴史や特徴,地域性などを考慮しながら検討が始まっている。 特に職員の意識改革と措置費から支援費への移行にともなう施設経営の見通しの悪さなどが当面する大きく,緊急な課題となっている。

Q4:今回アピ-ルしたい点について
従来の施設支援を中心に組み立てられてきた措置費制度から本人主体の属人主義的な視点からの支援費制度へという改革であるが,残念ながら未だその道は半ばである。世の常として十全な改革が存在しない以上今回の改革をショ-トタ-ムに見直し修正をはかること,特に地域移行支援に向けての思い切った財政的・政策的な誘導策を講じること,可能な限り早期にダイレクトペイシステムとかバウチャシステムの導入を検討実施すべきであると思う。


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