うめだ・あけぼの園

社会の歪みはより弱者に収斂する

2023年12月21日

　２０２３年も残すところあとわずか、まもなくクリスマス。学園のクリスマス会も希望であり、光であり、許しであるこの日を子どもたちと先日祝い、祈ったところである。　Merry、Merry　Christmas　！！
私たちこの地上の生きとし生けるもののすべてが、日々それぞれの場で、謙虚さのうちに、健やかに、そして輝けていただろうか。今はこの一年が感謝と喜びを持って新しい年へと引き継がれていくことを祈るばかりである。残念ながら今年も人智の予想をはるかに超える天変地異が世界各地で、また人災では民族紛争、領土覇権紛争での残虐な殺戮が多くの国々の人々の願いを無視してのendless状態であるし、内政的にも年末になっての与党政権の疑獄絡みの大混乱、そこに明るい見通しはほぼほぼ無い。
ウクライナやパレスチナなどについてもメディアがさまざまな媒体で伝えているが、文明の作り出した最新の殺りく兵器で住み慣れた国土、町や村、家が焼き尽くされ、破壊し尽くされた中を不安や恐怖や絶望の中で死体を跨ぎ逃げまどう被災児者の映像が胸を締めつける。
人類の数多の過ちの歴史は今も繰り返されている。人類がこの地上に現れてから数十万年の時が過ぎているが、為政者たちは相変わらず支配欲・征服欲・権力欲・金欲・物欲・名誉欲などに駆り立てられ、これまでの悲劇的な過ちの経験からの学びがまるで積みあがっていないかのようである。
これこそが人類にとって最悪の事態かもしれない。この姦しい日々の中で、痛む心を隠すかのように無関心を装ったり、引きこもったり、排他的になったり、攻撃的になったりしている現代人の病理像が垣間見えているような気がする。かの修道女マザーテレサは言っている。「愛の反対は無関心である」と。God　bless　you！