春は感動とともにやって来た
2018年02月27日
新しい年が始まって早や2ヵ月が過ぎようとしている。年の所為なのか、時代の所為なのか、またまた日々の生活が忙しすぎる所為なのか、このところ「年の始まり」という、なんとなく心ときめく感じがあまりしない。一月も二月もそれぞれ12分の1という何とも味気ないような。これが、睦月、如月、弥生なんて言われるともう少し色濃く年の初めを感じるのかもしれないかな。しかし、現代人にはすでにこうした言葉すら死語化して消えつつあるのかもしれないけど。
それにしても年が明けてからこの間、忙しかった。とにかく忙しかった。確かにこの時期は、この一年間の総括と新しい年の始まりに向けた準備とが交錯する時期である。関係する法人の理事会や役員会、研修会があったり、また国や地元東京都、足立区などの各種委員会が目白押し。そんな中で、一般社団法人全国児童発達支援協議会(CDS JAPAN)の第9回管理者等研修会が今年も厚生労働省の後援を得て、2月16-17日と横浜の横浜銀行本店の「はまぎんホール・ヴィアマーレ」に全国から発達支援に携わる300人ほどが集まって開催された。今年のテーマは「重い障害のある子への支援、―医療的ケア児支援の制度化を受けてー」であった。厚生労働省社会援護局障害保健福祉部障害福祉課内山課長や障害児支援室の三好室長にもご登壇いただき、4月から始まる発達支援サービスの報酬単価改定とか医ケア児への支援など新しい障害福祉の動向・情報をいち早く、タイムリーに学びつつ、さらに今回は現総務大臣の野田聖子氏に「障害のある子どもが過ごしやすい地域づくりのために」と題しての記念講演をしていただきました。おかげさまで当会の特色である、地域での子育てを医療・福祉・保健・教育・行政等の関係者がチームアプローチで取り組むスタンスを十分に発揮しての話題性のある、また興味深い二日間の研修会となりました。とりわけ、今日の政界でひときわ存在感と輝きを放っている時の大臣からの、一個の人格としての本音の部分を肉声で聞けたのは貴重な体験でした。そして現場の人間として改めて元気を頂けたことは感激であり、大きな感動を頂きました。それは大臣としてとか政治家としてではなく、一人の医ケア児の母親としてのわが子への尽きぬ無償の愛、死線を幾度となく越えているわが子の可能性を常に信じ、全力投球をしている母親としての覚悟を打ち明けられたと思えたからである。久しぶりに心の底から感動を覚えたひと時であった。こうした思いを抱きながら春の訪れを味わっている今日この頃である。
« Happy New Year 2018 ! それでも季節は暦通りに巡って来る »
<<一覧へ戻る