天災に人災が絡み合って子どもの幸せが脅かされているのでは?
2016年09月29日
今、日本の周辺には台風17号、18号がいる。17号は台湾経由で中国大陸の方に向かっているし、18号は当面沖縄地方に向かっている。その後次月早々には日本列島に沿って北東方面に進みそうでまたまた被害がしんぱいされるところである。
第一、日本近海で突然台風化し、一気に直進してくる。日本の台風史ではそのルートは常識化しているのに。
第二には風よりは雨の降り方や量が半端ではない。長年その地域で生きてきた住民にとっても初めて、聞いたことが無いなどと言う。その分、雨による水害や土石流や土砂崩れなどがより目立っている。
第三にはそれらに地震も各地で加わって被害を大きくしているようだ。
こうした人智が及びにくい自然の摂理に対して人間はどう向き合えばよいのだろうか。被災に備えること、被害を未然に防ぐこと、被災した際の対応を適切に、スピード感をもって行うことだろうか。更には柳のようにこうした事象にしなやかに同化することもありかもしれないが、これではまるで仙人。そこまではなかなか・・。
そんな自然界のイレギュラさのなかではあるが、人間界の所業も輪をかけて悩ましいし、姦しい。毎日のように人命が自ら、あるいは他人によって殺められている。また例の津久井やまゆり学園の事件も、案の定ではあるが、75日が経って多くの人々の頭からは消えてしまったようだ。こうした痛ましい事件が二度と起きないための確かな議論も検討もないままに。あの19名の命を懸けた叫びはどこに行ってしまったのだろうか。関係者によってまるでうたかたの夢であったかのように、何事もなかったことにして封印されてしまったのではないだろうか。そうしたことの方がはるかに罪深いし、悲しいことだろう。
忘れないでいよう!
また、我が発達支援業界での話としては、相変わらず「放課後等デイサービス」での課題の大きさと2030年に向けた制度見直しと単価改定に向けた議論が活発化してきている。間違っても「角を矯めて牛を殺す」ことにならないように、ことの成り行きに注目をしていく必要があるし、現場からの意見だしを積極的にしなければならないだろう。一般社団法人 全国児童発達支援協議会では今多面的、重層的にこの問題と取り組み中である。まさにPASSIONとMISSIONそのものであることを自覚する日々である。
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