別れと出会いの時節に思う
2002年03月26日
今年の春の訪れは早い。桜前線も春風に乗ってあっという間に通り過ぎていってしまった。あちこちの庭先ではチュウリップ・桜草・スミレ・雪柳・桃の花・姫こぶしなどが桜と共に花リレ-をしながらまさに我が世の春と咲き誇っている。これからしばらくはこの地上に生きとし生きるすべての生命が輝きを増し,躍動する時節となる。しかも自分自身がこうした生きもの達の仲間として共にある事が心から実感でき喜べる時節でもある。
今年も措置児の年長さんが21+1名卒園していった。平均在園期間は35.2ヶ月,最長は63ヶ月であった。最近の傾向として12ヶ月と言う短期間の一群と,40ヶ月から50ヶ月という群の二つの山がある。残念ながら1年間ではあまりに短すぎでいろいろ心残りなことが多い。そんな一群の親御さんたちは本音の部分でどんな思いをされているだろうか。今となっては自分たちの非力さをただただ許していただくしかないだろうが・・。 今年もまた例年のようにこうした慚愧の思いをバネに新しい年度を迎える。今年こそは,今年こそはもっと確かな発達支援・家族支援・地域生活支援ができるようにと・・。
フルタイム職員・契約職員・パ-ト職員・チャプレンなど総勢80名,措置児は176名,あけぼのクラブ(外来)児が約120名の事業である。さらには昨年10月からスタ-トした地域療育等支援事業が在宅支援訪問療育等事業が約250件, 在宅支援外来療育等事業が約1500件,施設支援一般事業が約55機関,地域生活支援事業が約100人での事業展開も予定している。これらに関わる年間総予算額は約29,000万円で,その措置費依存率は65.1%,人件費の占める割合は98.5%であるが,私は園長就任以来これらの比率を何とか下げるように努力し今日に至っている。
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