今年も残すところ
1999年11月2日
1999年11月2日(火)
今年も残すところ2ヶ月を切りました。朝晩の冷え込みも厳しくなりましたが、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。お見舞い申し上げます。
秋の臨時国会も始まりましたが、年金法の改正審議に時間を割かれ、我々の最大の関心事である社会福祉関係8法の改正審議はなかなか始まりそうにありません。噂によれば来年1月の通常国会になるのではないかとも言われています。1日も早い審議の開始を期待したいと思います。
ところで、このところの新聞紙上をにぎわせた二つの事件があります。それは、9月17日石原東京都知事が都立府中療育センターを訪問した際の記者会見での「人格問題」、「安楽死」発言であり、もうひとつは10月12日の朝日新聞夕刊「こころ」でとりあげられた、評論家江藤淳氏の自殺についての読者からの投書で構成された記事です。読まれた方も多いと思いますが、「醜く形骸化した身で生きながらえるよりは・・・」という数行の遺書は絶対に許せるものではありません。いろいろなハンデを背負っていながらも、与えられた命を精一杯生きている人々がたくさんおられるのに・・・。いずれにしても、両氏はともに日本を代表する知識人と言える人々であり、その人達がこのような薄っぺらな人権意識しか持ち得ていない事、品性を疑われる傲慢な似非エリート主義を恥ずかしいと思うと同時に憤りさえ覚えます。我が国における人権意識レベルがこのようなものだと思わされるとき、我々関係者の更なる精進が必要ではないでしょうか。関係者の奮起を心から期待します。
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