サマーキャンプのこと
2017年07月26日
今月に入ってから、九州北部地方では強烈な集中豪雨で多くの犠牲者が出、それが中国地方にも、またさらには秋田県から新潟県へと移動していって人命を含め多くの犠牲と被害が出ている。また一方では鹿児島だ、北海道だ、宮城県だ、茨城県だ、長野県だと地震が日本列島を駆け巡っている。つくづく思うが、我が国はなんと自然災害の呆れるほどに豊かな?国なんだろうと。まるで生贄を求めているかのように。
そこに安倍政権がぐらつきだしている。これはまた人災的な社会的、国家的ロスである。
斯くの如く禍、災難、憂いごとにおぼれそうな事態の中、今年も恒例のサマーキャンプが行われた。上智大学の秦野のクラブハウスを会場にして、三泊四日で学園の毎日通園室の年長児26名、姉妹園のうめだ「子供の家」の年長児を抽選で6名と合計32名を完全母子分離状態で実施した。大人は診療所の医師と看護師を含め41名であった。約75時間を彼らと寝起きをともにして大自然の中で過ごすのである。小児臨床家として、またそれを目指す実習生としても限りなくありえないような機会を得ての学びと気づきの場である。心身の疲労は計り知れないが、それを補ってあまりある大きな収穫を期待できる場である。また子どもには、親元を離れての生活、家族には本人のいない生活の中でまたそれぞれに多くの気づきを持つ機会ともなることを期待しているが。私自身はこの機会を40年近く持ってきた。私が今あるのはこうした場を踏んできたからではないかと思っているし、ある意味、臨床家としての原点と言えるかもしれない。
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