サマーキャンプが終わった
2009年07月26日
学園の行事の中でも最大級もののサマ-キャンプが大した事故もなく計画通り終わった。学園の法契約児である毎日通園室の年長児24名と,インテグレ-ションを実施している姉妹園のうめだ「子供の家」(1-6才までの130名)の年長児で,抽選に当たった6名の合計30名からなる子ども,それにうめだ・あけぼの診療所の小児科医と看護師を含めた大人35名からなる構成であった。
30年来,上智大学の秦野キャンパス内にあるクラブハウスに3泊4日,完全親子分離での合宿である。神奈川県秦野市を取り囲む丹沢山系の一角に,クヌギ・ナラ・栗・ケヤキ・桜・栃などの木々がうっそうと茂った林,ツメ草やハンゴン草やヤマユリなどが咲き乱れる原っぱ,またウグイスが鳴き,燕が飛び交い,遠くには湘南の江の島を見晴るかす自然の真っ直中にあって,思わず深呼吸したくなるような環境の中である。
心身共に緑色に染まってしまいそうな4日間の生活,就学前の彼らにとって親子分離での初体験ずくめの日々はどれほど不安に満ちた日々であろうか。出発前から何となく気配を察知してぐずる子も多いが,それは保護者自身の不安や緊張が子どもに気取られてしまっているのではないか。 例年の事ながら出発を見送る不安げな親子の表情も,キャンプから帰って来ての再会時には見事に感激のドラマへと一変する。そんな場面に励まされて,毎年ハ-ドなキャンプをこうして続けている。子ども自身の数々のがんばりとチャレンジ,保護者のrespiteはもちろんであるが,我々にとっても24時間×3日間の子どもとの寝食を共にした経験は日常では得られない多くの気づきと信頼関係を築いてくれる。このことを明日からの彼らとそのご家族への支援力に繋げていきたいものである。
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