酷暑にチームで対処した夏でした

2025年10月1日
10月になった今日は、3ヶ月ぶりくらいに最高気温が25度を下回ったそうです。
それくらい暑い夏でした。今の子どもたちが大人になった時には、どんな天候になっているのか、ただただ心配です。
そんな心配を抱えつつでも、今の暑さには対処していく必要があります。熱中症を予防することも、当然大事なことです。ただし、予防すること、熱中症にならないようにすることの答えは、エアコンの中で過ごすだけではないはず。もし、それだけにしてしまったら、子どもたちは暑さを知らず、汗をかくことも知らず、水の冷たさを実感することも無くなってしまいます。
そこで、うめだ・あけぼの学園では、なんとか園庭一面に日除けを張れないか検討してきました。業者と相談を始めてから5ヶ月かかりました。今の園舎の綺麗なデザインのガラス張りの外壁と土壌の関係で、ポールを立てたり、ワイヤーを張り巡らせるためには、大規模な工事と予算がかかることが判明。検討を重ねた結果、路線を変更し、タープを立てることにしました。9月の中旬に、念願のタープを設置することができました。熱中症指数が上がった日でも、この下では熱中症計で測定してもリスクを回避できる状況になりました。子どもたちが走り回っている姿を見ると、本当に嬉しくなります。
他にもネッククーラーなどの保冷材を、通ってくる皆さんが自由に冷やせるように、冷蔵庫を3台設置しました。ご活用いただきましたでしょうか?
これらを導入するためには、アイデアの絞り込み、商品の絞り込み、実際の運用に向けてのルールづくりやその準備・・・・やることがたくさんあります。普段は子どもたちの前に出ることが少ないバックヤードのスタッフが担ってくれました。うめだ・あけぼの学園では多職種連携によるチームアプローチを大事にしています。子どもの前に立つ保育士や心理士たちだけがそのメンバーではありません。今回のように、バックヤードを担ってくれているスタッフたちも大事なメンバーです。このメンバーの力がなければ、やはり達成できないことはたくさんあるのです。
子どもたちが安全に、そして豊かに季節を味わえる環境を、わずかではありますが、整えることができました。お子さんたちの育ちを支えるためにも、これからも園全体で知恵を出し合いながら、保護者の皆さんに安心してお子さんを送り出していただける場所となるように努めていきたいと思います。
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