スイカ割りという思い出

2025年09月1日
9月になりました。まだまだ暑い日が続いていますが、朝晩は多少過ごしやすくなってきたでしょうか。今年は秋を過ごすことができるのでしょうか。この天気、心配でもあり、不安でもあります。
うめだ・あけぼの学園の毎日通園室では毎年恒例のサマーキャンプに行ってきました。神奈川県秦野市の上智学院のクラブハウスにて活動をしてきました。
楽しみの一つはスイカ割りです。大きなスイカを抱え、「食べる!」「重い!」と声をあげる子どもたち。その丸ごとの存在感を感じたあとに、棒を手にして挑むのです。
なかなかうまく当たらないこともあれば、見事にヒットする瞬間もある。棒を持つことすら、少し怖いと感じる子もいます。このサマーキャンプの間でみても、わずかな時間であり、ささやかな体験ですが、「良い時間だ」と思えるひとときです。
大人になってから覚えている子もいれば、すっかり忘れてしまう子もいるでしょう。私たち自身もそうです。覚えていない出来事でも、家族から「あなたが小さかった頃にやったことあるのよ」と教えられることが少なくありません。
たとえ記憶に残らなかったとしても、やはりスイカ割りという体験があったことは、ささやかですが人生を豊かにするのではないかと思うのです。子どもたちの日々は、名もない、小さな体験の積み重ねです。1つ1つは、取るに足らないように思えるけれど、それらが集まることで、大きなものを支える土台を固めていくのではないでしょうか。
9月からも、子どもたちに、大事な、でも小さな小さな1つ1つの体験を届けられたらと願っています。
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