身から出た錆
2022年05月30日
梅雨の走りのような日々が続いている。このままあの初夏の紺碧の空の下の爽やかな緑風を感じることもなく季節は次なるstageへと進んでいくのであろうか。それにしても3月末のあの悪夢のような夜の事故以来、週に1回の整形外科受診以外は外出不可能状態がほぼ9週間続いている。ギブスで膝から下の患足を固定し、locomotionは松葉杖を使う水平移動だけの状態が約7週間続き、その結果、我が家の2階の寝室には階段の昇降ができないので1階の自分の書斎に折り畳みの簡易bedをおいての生活が未だに続いている。この間、風呂と晩酌のwineはほぼ40日間、また散髪は2ヶ月間お預けとなった。また、生憎我が家は公道から家の玄関までは20段ほどの階段を登らないといけないが、松葉杖workに慣れていない身には、降りは論外としても、登りはできるかもしれないが恐怖心が先立ってなかなか登ることができないでいた。ギブスが取れて松葉杖workにも馴染んできた7週目に入って、未だ降りることは無理だが、初めて外階段を自力で登ることができた。嬉しかった。なんとなく先が見えなくて、鬱々としていた気分がまるで峠に登って先の景色が見渡せた時のように、一気に気持ちが軽く拡がったような気がした。しかし、怪我の第一義的な治療としての骨の癒合のためにギブスで固定して来たことの廃用性機能障害というか患足部の筋肉の衰えや腱の癒着もあってくるぶしの関節の拘縮は痛みと共に、その間のギブスによる想像を超えるものであった。関節の可動域を広げるためのrehabilitationは固定した時間と同じほどに時間がかかるとも言われた。
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