足早に季節は移り行くが
2023年10月31日
あれほど猛暑だ、酷暑だ、記録的ななんとかだとこの青い地球の異常気象とか温暖化を怒り、悔し紛れに叫んでいた我が国の生活者たちも今は関心が移ってしまったのか気象問題については静かである。他にもっと深刻で、身につまされる事態に関心がシフトしてしまっているのだろう。
確かに世の中地球的規模で不誠実で、非寛容で、悩ましく、悲しく、決してハッピーとは言えない惨劇、悲劇が今この瞬間にも地球上のあちらこちらで起きている。そこでもっとも深刻な被害を受けているのは誰だろうか? そのことに思いを致す想像力と心のゆとりが欲しいものだ。
しかし、我々自身も日々のエゴイスティックな視野狭窄状況の生活に埋没し、疲れ果て、こうした惨禍にまったく無為で無力な時間を費やしている。かのマザーテレサは言っています。「無関心は、他のどんな罪よりも大きな罪である」と。改めて、この言葉の深刻さを痛感させられる日々である。そんなことをまるでバロック音楽の通奏低音の様に感じながら過ごしている今日この頃である。
今年も余すところわずかな今、自分の生き様としてのMissionも最終楽章を迎えようとしていることと重なって来てなんだか寂しい様な、安堵する様な、はたまた夢半ばで刀折れ、矢も尽きたかのような口惜しさと共に己の怠惰さや無力さ、弱さを恥じる思いが心の中を去来している。
ありがとう! ごめんなさい! そして ありがとう!
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