梅雨入り宣言が出た
2017年06月8日
このところ季節が前倒しになっているのではと思われるような陽気が続いていた。地球温暖化が進行しているからと納得していたが、梅雨入りは各地ほぼ平年通りで東京地方も昨年の8日よりも一日早く昨日であった。ジメジメ、じとじとの季節を喜んでいるのはカタツムリだけかもしれないけど、巡り巡って我々にも掛け替えのない大切な雨模様の日々なんだよね。受け止めましょう。受け入れましょう。前向きにこのうっとおしい時期を過ごす工夫をして見ましょう。
そんな中で先月31日に3年ぶりの「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」が立ち上がった。職員と一緒に傍聴に出かけたが、会場は傍聴者で溢れかえっていた。様々な関係団体からの参加である。昨今の複雑化し、錯綜化する社会構造での限りなく多様化している福祉ニーズが地域社会に蔓延している。こうした現状に取りあえず答えるためには人と金、すなわちスッタフと運営費の確保であろう。関係者のそうした切羽詰まった関心事のあらわれが会場のあの熱気だろう。勿論、人も金も十分に我が国の障害福祉事業にあてがわれているとは思えないとき、大事なテーマではあるが、昨今の状況をもう少し深読みというか斜め読みをすると違った様相が見えてくる。例えば、今大切なことは人とか金と言うよりはあのやまゆり事件やヘイト・スピーチに象徴されるような個人レベル、社会レベルでの心の偏狭さやゆとりのなさ、排他主義からの脱却ではないのか。多様な有り様での共に輝き、響きあう命こそが共生の求めるところであり、それこそが人類の未来であり、希望である。
今、この時に及んで何をどのように議論するのを注目しよう! 梅雨空の厚い雲の上には太陽が確かな希望の光を放ち続けていることを信じながら。
(5月23日にドイツからの研修生が来日した際の記念写真)
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