新緑が輝くころ
2019年05月8日
今年のゴールデンウイークは天皇交代とそれに伴う改元などに関連する式典や祝賀に伴っての祝日が加わって,嘗て例を見ない大型の10連休となった。途中天候が荒れて、雹や霰が降るという日もあったが概ね天候は良好で、各地で新緑の中、大勢の観光客や旅行客が繰り出していた。
横並び文化の我が国では、なかなか主体的な有給休暇を取ることが出来ず、国際的にも顰蹙を買うほどに有給消化率が低い。しかし、一方では年間の休日数は何処の国よりも、今年の場合は特に19日と国祭日が多くなっている。御上が決めないと休めないといことであり、皆で休めば怖くないということなんだろう。なんとも・・。
さらに年末年始や週末を入れると年間130日位になる。それに取りにくい有給休暇を入れると1年、365日の1/3ほどが休日ではないのかな。この数字をどう判断するかだろうか。
それにしても、この10連休中に親子が様々な事情から家庭で過ごすことにならざるを得ないようなことになった時のことを想像するとき、発達支援のプロフェッショナルとして、ちょっと不安が過らないだろうか。いや、我々のMISSIONからしてもこれは放っておけないだろうとおせっかい気分がムラムラと湧き上がる。そんな訳で、学園では休みたがる雰囲気を説得し、妥協的に幹部職員とボランティア職員が4月30日と5月3日の午前と午後の4コマに文字通りのPASSIONをもって学園開放日を開催した。濃密にこの場と時を必要とする家族が全コマで40家族ほど利用した。「園長先生このような場を設けて下さってありがとう! 助かりました。」とか「先生方もお休みのところ申し訳ありません。このような場を作っていただいてありがとうございました。」とか多くの感謝の言葉をいただいた。
「福祉はまさに採算ではなく、そこに支援を求める人がいて、それに答えられるキャパシティを持つ人がいるならば、取りあえずMUSTでしょ!」
そんな思いを強く実感するこの連休でした。
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