念願の「発達支援学」出版される!
2011年06月8日
今年の関東地方の梅雨入りは昨年より10日ほど早い。と言うことは前倒し的に梅雨明けが早まり、暑い夏の猛暑が早くやってくることなのだろうか。今夏の電気の供給事情を考えると厳しい暑さになるであろう。とりわけ被災地の方々にとって今夏が少しでも過ごしやすい日々であることを祈るばかりである。
ところで、私が乳幼児期の発達支援にかかわって三十数年が経っているが、この間に実にさまざまな、たくさんの先輩や友人や同僚や後輩に、またなによりも万に届く保護者のお父さんやお母さん方と出会い、多くの学びと気づきをいただいてきた。あらためてそうした皆さんに心から感謝とお礼を申し上げたい。多謝!!
愚直に「子どもの育ちや子育てに不安を持つ親や家族」を中心に据えての支援を考え続ける日々であった。すなわち、乳幼児期の発達支援・家族支援・地域生活支援に係わる者にとって、どのような課題を、どの範囲で、どこまで考えるべきか、また知識として知っているべきか、技術として身につけるべきか等についてである。個々のメッソッドやテクニックや理論や知識については単行本が数多く出版されていて、我々の日常活動にそれなりの手がかりを与えてくれてはいるが、それらが発達支援という全人的な領域の中でどのような位置づけや相互関係にあるのかを知ることは甚だ困難である。
そうした自分の長年の不全感をなんとか解消すべく、この度それらの渾然一体的な内容を「発達支援の意味と役割」・「発達支援の技法と理論」・「発達支援の日常実践」・「発達支援に関わる制度」・「発達支援と医療」の5つの章立てで構造化し、(株)協同医書出版社から今月初めに出版した。
こうした発達支援に関する学際的な領域を、本邦初ではないかと思うが「発達支援学」と呼び、我が国の五十名近い第一線の実践家、研究者の方々に執筆いただいている。
自画自賛めくが「子どもに関心のある方」、「子どもの育ちに関係する方」、「子育てに不安や疑問を持つ方」など、多くの子ども関係者に読んでいただけたらと願うばかりである。
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