人類は本当に進歩しているだろうか
2016年12月21日
クリスマス おめでとうございます!!
カウントダウンに入ったこの時期は忙しい中にも、誰もがこの一年をいろいろな思いで振り返る時期でもある。
人生、悲喜こもごも、禍福はあざなえる縄のごとしであるとは言うものの、誰もが今年もまた日々が安寧であり、健康で、元気に、充実感をもって過ごせることをひたすら願いつつ過ごした日々であった。しかし、それぞれにどこまでその願いが叶えられたのだろうか。
少なくともこの時を元気に迎えられている事に、そのことを陰に陽に支えてくれた多くの心ある関係者の理解と支え、さらには人智を超えた大いなるみ計らいなるものに只々感謝あるのみである。
人間は総じて、あらゆる時と場とその内容を超えて自分の、家族隣人の、社会の、国家の、人類の繁栄と安寧と歓喜を強く願っているのにこの一年はどうだったのだろうか。
不信と分裂、殺戮と蹂躙、強欲と強奪を繰り返しながら隣人に銃口を向け、刃をかざしながら異口同音に「愛」と「正義」を唱えているのは大いに皮肉である。そして許せないのはそこでは必ず貧困や差別や暴力が社会の最もマイノリティに向けて牙を剥いている。
それにしても今日の社会は、何らかの事情でマジョリティの列車に乗りそびれてしまうと裸同然の状態で支援もなく寒風の外に放りだされるかのようである。何故に人類はここまで寛容さや慈悲や余裕を失くしてしまったのだろうか。いったい誰のせいなのだろうか。個人か、社会か、国家か。
人類原始の時代からその意味で何も進歩していないかもしれないと思えてくる。
新しい年がこの地上の生きとし生けるものの共生を願う大きな回心に踏み出す年になることを期したいものだ。
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