ホットな夏が終わったが
2015年10月6日
天変地異に明け暮れる昨今ではあるが、そんなバタバタ状態にあるこの地上を、大地をクールダウンさせようとするかのように秋の深まりが例年になく早いような気がする。しかし、我が業界事情はそう簡単には収まりそうにない悩ましい課題が山積している。障害者総合支援法の施行三年後の見直し、成年後見制度と意思決定支援の整合性問題、障害者の差別解消法や虐待問題など。どれも課題の根が深く、なかなか改善や解消の糸口が見つからず、進捗が儘になっていない。
中でも子ども関係者として頭を悩ましているのが「放課後等デイサービス」である。三年前に制度が始まって以来、すさまじい勢いで事業所が拡大している。すでに6000か所を超えている。中身的にはまさに玉石混交、何でもあり状態。地域での育ち、インクルージョン、虐待、親支援など今日的な大テーマが棚上げ状態の中で、親の都合やモラトリアム、就労支援とか社会参加という美名のもと、刹那的サービスが金儲け主義とも絡んで跋扈している。誰もこの事態を容認できるものではないのに、どこから手を付けたらよいのやら。
そんな中で、今地元足立区の若い事業者を中心に「地域の発達支援力向上を目指す委員会」による研修会が9月から始まった。大海も一滴から、今後の展開に大いに注目し、期待したい。
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