いつものことながら年度末は
2016年04月2日
毎年繰り返されることではあるが、三月はこれまでの一年と、これからの一年の新旧の年次があれこれ錯綜しバタバタと慌ただしい時期である。ご苦労様とかお疲れ様とかと言うことの多い時期でもある。とりわけ、平成24年度から様々な新規事業が立ち上り、また前後して医療や教育や福祉の関係の世界でコンプライアンス問題や金銭に絡む事件が多発していることからだろうけどやたらと「熱湯に懲りて膾を飲む」状態で「屋上屋を重ねる」ような冗長な書類上の手続きが現場を覆い尽くしている。間接処遇職員のみならず直接処遇職員までもが事務書類関係の作成に駆り出され、直接処遇サービスの質量の低下はもちろん、職員自身が心身ともに疲弊し、ストレスに苦しんでいる。
そんな折しも、役割とはいえ東京都の今年度2回目の児童発達支援管理責任者研修が2日間、9日から13日までは日韓発達支援交流セミナーで慶尚南道の蔚山・慶州に出かけ、一般社団法人 全国児童発達支援協議会(CDS JAPAN)が5年間支援活動を行ってきた会津若松市での大熊町避難児のための「はまっこクラブ」が5年の行政支援が打ち切られるための閉所式、さらには秋田グリーンローズ オリーブ園の竣工式に参列、さらには自法人はもちろん各種団体の次年度予算、事業計画理事会がいくつかありで外出、遠出が余儀なくされた。どれも本業務と無縁ではないけれどもほぼボランティア活動であるが、現場にしわ寄せが及ばなければと懸念する時期でもあった。職場の仲間たちの寛大な心に感謝するばかりである。
また今年も学園全体としては関係する61名の就学児とその家族が学園を巣立っていった。内半数の30名が通常学校に就学していく。残りの31名のうちの16名が特別支援学校、特別支援学級である。在園平均は40か月近い。大切なこの時期にかかわらせていただいて、学園として保護者のみなさんと子どもさんにどこまで満足していただけたのか、また我々自身にとってもどこまで満足できることができたのだろうか限りなく心もとない。このことにはサービス向上の努力を一層精進することをお誓いすることでお許しを願うばかりである。
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