いつまでも蒸し暑い日々が続いておりますが
1999年09月14日
1999年9月14日(火)
いつまでも蒸し暑い日々が続いておりますが、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。お見舞い申し上げます。
8月初旬には全日本手をつなぐ育成会の第48回大会が、9月の8,9,10日には第37回全国知的障害関係施設職員研究大会が、相次いで札幌を会場にして開催されました。札幌は例年になく蒸し暑い天候で、いづれも3千名をこえる参加者を集めての名実ともにホットな札幌大会となりました。両大会での共通の話題は、もっぱら「社会福祉基礎構造改革」についての期待と不安の錯綜する内容や動向についての議論でした。8月13日に閉会した第145通常国会で審議される予定であった社会福祉事業法等9法の一部改正は、この秋の臨時国会へと持ち越されるされることになりました。この法改正により、我が国における障害児者の育ちや暮らしは大きく変わります。この変革が支援サービスを必要とする全ての人々にとっての更なる幸福への前進・拡大であることを願わずにはいられません。
しかし、児施設関係は「措置制度から利用契約制度へ」という今回の主要な改革からはずれてしまいそうです。複雑な思いです。このままの措置制度では21世紀に求められる発達支援サービスとその新たな展開が困難なものとなるでしょう。
その意味では、関係者は将来の新しい制度へのウォーミングアップの時間を与えられたものと受け止め、その時間を無駄にすることなく、発達支援サービスのシステムとその内容のレベルアップに努めなければならないと思います。その為には各種関係者の英知を結集する必要があるでしょう。その意味でさきの両大会において、様々な形での学際的な立場からの議論がされていたのはとても良かったと思います。今後とも、こうした活動を積極的に展開し、私たちの理想とする制度の実現をめざしたいものです。
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